アジア州の数か国でしか見ることのできない鳥で、しかも日本ほど個体数の多い国はないと言われています。
庭木を訪れ花の蜜を吸ったり、春先には野菜をついばんだりと、困った一面も見られます。
そんなヒヨドリの知られざる生態について調べてみたいと思います。
世界では珍しいヒヨドリ!その生態とは?寿命は?
日本で暮らす私たちにとっては、ヒヨドリは日常的な鳥のように感じてしまいます。
しかしながら、どんな生活を送っているのかなどについて知る人は少ないと思います。
そこで今回は、ヒヨドリの生態などについて迫っていきます。
ヒヨドリの暮らしとは?
ヒヨドリは木の茂った環境を好みますが、都市部でも生活していくことができます。
都市では街路樹を住まいとして活用しているようです。
ある特定の場所にとどまって生活する個体もいれば、春や秋に渡りを行うものもいます。
渡りの場所として有名なのは、房総半島の南部や関門海峡などです。
食性は雑食で、子育ての期間中は、植物に加え昆虫類を食べることもあります。
それ以外の時期は、果実を食べたり、花の蜜を吸ったりしています。
繁殖期間は5月から9月と長期にわたっていますが、これは食べられる可能性が高いからです。
1回の出産で数個の卵を産み、それから約2週間は温めてもらい、孵化して10日前後で巣立ちの時期となります。
しかしながら、まだうまく飛べないため数ヶ月は親元近くで暮らすことが多いようです。
どれくらいヒヨドリは生きるの?
ヒヨドリは野生の個体よりも人の手によって飼育されている個体の方が長く生きます。
野生の個体は4年~5年なのに対し、飼育下の個体は8年ものあいだ生き続けます。
自然で暮らしている個体は外敵に食べられてしまったり、病気になっても治療を受けることができません。
自由度は高い分だけ、生きていくうえでの危険度は高くなるため寿命は短くなります。
記録によれば飼育されたヒヨドリで最も長生きしたものは10年とあります。
まとめ
ヒヨドリは人間が暮らしている範囲でも生活をしていける能力を備えています。
寿命は野生の個体であれば4年~5年、飼育下であれば8年も生きることができます。