ヒヨドリの雛を保護するケースがあります。
巣立ちの前で人が保護することで起こる病気があるようです。
ヒヨドリの雛が発症する病気
ヒヨドリの雛には、親鳥と過ごしているとかからないのに人が保護すると発症する可能性がある病気があります。
脚麻痺
ヒヨドリを保護していると、突然脚と翼が麻痺してしまうことがあるようです。
飛行どころか立つこともできなくなります。
これは保護している雛に多く見られた報告があります。
脚麻痺の原因
脚麻痺が起きる原因は、骨格筋において抗酸化物質が欠乏してしまうことで起きる栄養性筋症と似ているようです。
その他にも、脳脊髄の麻痺・坐骨神経の麻痺が原因のこともあるようです。
突然の麻痺が起きてから病院に連れてこられるヒヨドリもいます。
しっかりと餌を与えていても発症してしまう可能性があるとのことです。
検査を繰り返し出てきた根本的な原因は、神経筋肉結合部の発生期酸素による酸化からの伝達障害ではないかという報告があります。
栄養を取っていても、抗酸化物質が不足してしまうことで麻痺が起きてしまうようです。
脚麻痺の対策と予防
ヒヨドリの雛に突然起きてしまう脚麻痺ですが、対策と予防があります。
抗酸化剤を投与する
発症の原因は抗酸化物質が不足してしまうことなので、症状が見られたらすぐに抗酸化剤を投与します。
それから数日で症状が軽減し、治癒に向かうという結果が出ています。
予防のために、餌に抗酸化剤を混ぜて投与することで発症が見られなくなったようです。
発症してから投与するのではなく、事前に餌に混ぜて投与することで発症させないようにできます。
栄養が取れていても発症する理由
ヒヨドリは昆虫も食べますが、本来は果実食です。
野生で生きている雛は、親鳥から抗酸化物質が含まれる果実類を与えられるようです。
保護下で与えられる鳥用の餌は穀物食用のものが多いので、栄養は取れても抗酸化物質が不足してしまいます。
これが保護下だからこそ脚麻痺を発症してしまう原因のようです。
まとめ
保護下のいるヒヨドリの雛は、脚麻痺を起こすことが多くあったようです。
原因は抗酸化物質の不足です。
抗酸化剤を投与することで回復することができ、現在では発症しないように餌に抗酸化剤を混ぜて与えることで予防がされています。