ヒヨドリの雛が巣立ちする瞬間に立ち会うと本当に感動するものです。
巣立ちという言葉には完全に独立しているというイメージがありますが、正確には私たちのイメージと少し異なる部分があるのかもしれません。
そのあたりをしっかりと理解していると、弱っているように見えるヒヨドリの雛を発見したときにどう反応すればよいかということが判断しやすくなります。
実際にヒヨドリの雛の巣立ちとは何を意味しているのでしょうか?
ヒヨドリの雛の巣立ち
巣立ちというのは、完全に親から独立して生きていくようになったという意味ではありません。
ヒヨドリの雛は巣の中から出て初めて飛行訓練などを親鳥から教えてもらいます。
その時点で巣立ちという言葉が使われます。
すでに飛び立つことができるようになってから巣から離れるわけではないので、飛べない状態で地面にいたとしてもそれはおかしいことではないのです。
道でヒヨドリの雛を見かけたからといって自動的に確保しなければならないと考えるのは間違えていますね。
地面で飛行訓練を行うわけですから、飛べない状態で地面にいたとしてもおかしくないわけです。
基本的に近くに親鳥は待機していて飛び方を教えているはずです。
もしも路上に危険があるのであれば別ですが、基本的にはそのままにしておいてあげるのが野鳥にとってベストな選択です。
なかなかそこの判断は難しいのですが、飛べない鳥が路上にいる=救助しなければならないということではないということは覚えておきたいものです。
巣立ちというのはまだまだこれから覚えることがあるものの、巣には戻らない状態のことをいいます。
ツバメなど小さい他の野鳥も同じような方法で成長していきます。
まとめ
ヒヨドリの雛の巣立ちについて勉強すると、自分の中の言葉の定義が間違っていることがあると気づかされます。
すでにご存知の方もいるのかもしれませんが、小さい野鳥にとっては巣立ちというのはまだまだ完全に飛行できるという意味ではないということですね。