「渡り」のイメージを一掃してしまいそうな、事実が判明しました。
実は、ヒヨドリの中には春にも渡りを行う個体が存在し、しかも荒々しい海を越えていくそうです。
いったいどんなところを移動していくのでしょうか?
関門海峡の秋の風物詩「ヒヨドリの渡り」が始まりました。
彦島の南端から対岸の小倉を目指すヒヨドリたち。数千羽の渡りは「龍の渡り」にも例えられ、大迫力です。
これから10月下旬にかけてがピークで、晴れた早朝が観察にオススメ! pic.twitter.com/clojaUjfkh— おいでよ関門 (@ei__yu) 2016年10月8日
人々の心を魅了してやまない春の渡りとは?
ヒヨドリは、九州地方と中国地方の境にある海峡を越えてゆっくりと移動していきます。
いったいなぜ春に、しかもどのように越えていくのか紹介していきたいと思います。
ヒヨドリはなぜ渡りを春に行うの?
秋の渡りは食料を確保することが目的でしたが、春の渡りは故郷へ帰るためのものです。
ですから、ヒヨドリにとってはごく当たり前なことなのかもしれません。
いわゆる帰巣本能という強い思いが影響しているのかもしれません。
そんな春の渡りを見られるのは、福岡県と山口県を隔てている関門海峡です。
渡りを観察するのであれば、晴れた日の午前中の早い時間帯がおすすめのようです。
門司区の部崎灯台から眺めると、きれいに移動していく姿を捉えることができるそうです。
この光景を見られるのは、4月中旬くらいまでです。
ヒヨドリはどんなぶうに海を越えていくの?
実際にヒヨドリの渡りをウオッチングされた方の話を元にして、進めていきたとい思います。
四方八方からヒヨドリの一団が、いつの間にかひとまとまりになっていきます。
その光景を目にしている瞬間は、なんとも言えない高揚感に包まれるそうです。
そして、ヒヨドリは大団円を成して、海面ギリギリのところを低空で飛んでいきます。
その途中で、船などに遭遇した場合は、ぎゅんと上方向に飛び上がります。
この様子を「竜の渡り」と呼んで表現することもあるそうです。
時には、猛禽類などの襲撃に遭い、引き返したりしながらも一歩一歩、目的地へと進んでいきます。
まとめ
ヒヨドリは春に渡りを行いますが、これは自分が生まれ育った故郷へと帰るためのものです。
海を渡る途中でいろんなアクシデントに遭遇しますが、それでも目的地を目指していきます。
私たち人間も心が折れそうになることもありますが、初心を忘れないようにしたいものですね。