「ヒヨドリは、渡り鳥だった」ということは、知りませんでした。
木々がある場所や公園や庭など、意外と人間に近しい鳥だと思っていましたから、冬でも何とか食べ物にありついて、図太く暮らしていると思っていました。
それは想像ばかりで、どこに巣があるのか、何を食べているのかなど、全く知りません。
ヒヨドリは、冬にどんなものを食べているのでしょうか。
調べてみます。
ヒヨドリの渡りとくらしについて
都心では、冬を越すために、韓国などから10月頃に飛来して4月頃に去る「冬の渡り鳥」といわれる野鳥ですが、その渡りも1970年頃まででした。
南で暮らしていたヒヨドリが北上し、徐々に環境に慣れ、住み着き、いつの間にか「留鳥」になった様です。
※今でも北海道など、北の山地で繁殖したヒヨドリの中には、冬を越すために本州や四国、九州へ渡っていく個体もいるそうです。
ヒヨドリは、ごく普通の公園や庭にある枝の多い高木の枝の股に巣を作る様です。
人間の目が届く場所に作ることもあるそうですが、ほとんどの場合、直接手を出さなければ動じない(おびえたり、逃げたりなどしない)そうです。
南の島の小笠原や沖縄などのヒヨドリは少し違う色柄で、その土地に合った進化をして留鳥として暮らしているそうです。
ヒヨドリの冬の食べ物
ヒヨドリは、雑食の鳥といわれていますが、木の実や果実が主食の様です。
ヒナの成長期には、昆虫が主食ですが、大人になるにつれて主食が木の実や果実に変わっていくそうです。
また、大人のヒヨドリの場合は、「春と夏」と「秋と冬」では多少、食べ物に違いがあるとのことでした。
春と夏
春と夏は、ヒヨドリにとっての繁殖の時期です。
繁殖の準備のためでしょうか、木の実や果実に加えて、この時期だけは昆虫も食べる様です。
秋と冬
秋と冬は、主食の木の実や果実に加えて、花の蜜も吸う様です。
・木の実:赤や黄色など、色の目立つ木の実を丸呑みします。
・果実:ミカンやリンゴ、柿などを好みます。人間の飲み残しのジュースも飲むそうです。
・花:椿や梅などの密を吸うそうです。
ヒヨドリは木の実を丸呑みするので、体の中で木の実が保存されます。
丸呑みされた木の実は、ヒヨドリを利用して増殖のチャンスを広げます。
まとめ
調べてみて分ったことは、ヒヨドリはもともと「渡り鳥だった」ものが、「留鳥になった」ということです。
留鳥になったヒヨドリは、人間の目に触れる場所で違和感なく暮らしています。
ヒヨドリは、カラスと同じ様に雑食性ですが、主食は、木の実や果実などです。
赤や黄色の目立つ木の実を好んで食べ、木の実を遠くに運ぶのを手伝っているかの様です。
冬の主な主食も木の実と果実ですが、意外にも花の密を吸うので、顔中に花粉をつけたヒヨドリは、愛鳥家にとっての最高のシーンの1つだそうです。