ヒヨドリとツグミは、公園や庭の木、時々、電線にいるのを見かけます。
公園の下草などで見かける時は、しばらく様子を見てしまいます。
その行動は、面白く(興味深く)時間を忘れて見入ってしまうほどです。
ヒヨドリの方が多少大きいという違いはありますが、行動には大きな差はない様に思えます。
ヒヨドリとツグミの違いについて、調べてみます。
ヒヨドリについて
・分類:スズメ目ヒヨドリ科
・大きさ:30cm足らず
・季節:秋には、南に向かって渡る群れを見かけるが「漂鳥」と呼ばれる
「留鳥」として定住している個体は、一年中見る
※漂鳥:国内の暖かな場所を求めて移動する
・住処:街路樹や林、民家の庭の木など
・餌:果実、木の実、椿や桜などの蜜
※繁殖期は昆虫も食べる
・容姿:目の後ろ下は茶色、体は灰色と黒色
・鳴き声:普段は、甲高く「ピーヨピーヨ」や「キーヨキーヨ」と聞こえる
・特徴:高ぶると頭の羽が逆立ち、移動は跳ねる
・狩猟:狩猟免許があり、指定された地域であれば捕獲し、食用としても可能
※無許可は違法
ツグミについて
・分類:スズメ目ヒタキ科
※○○ツグミといわれる種類は7種類ほど
・大きさ:25cm弱
※ムクドリよりも細身
・季節:秋から冬の畑、河原、芝生など、見通しの良い場所でよく見かける冬鳥
※渡前は群れを作る
春には繁殖のために渡るが、日本で冬を越す
・住処:雪の比較的少ない土地の畑、河原、芝生など、見通しの良い場所
・餌:木の実、昆虫、ミミズなど
・容姿:全体の見た目は縞模様
頭から背中に向かっては灰色がかった茶色
尾っぽは茶色
ツバサは焦げ茶色など
※種類が多く、柄は様々
・鳴き声:「キュキュー」や「キュキャキャ・・・」と聞こえる
・特徴:移動は跳ねる様だったり小走りだったり、辺りを見回す様に姿勢が良くなり、また跳ねたり小走りしたり・・・を繰り返す
・狩猟:自由捕獲から「かすみ網による乱獲」以来、狩猟免許制になる
まとめ
ヒヨドリは、漂鳥と呼ばれるため海外にはいない種類の鳥なので、わざわざ愛鳥家(写真家)などは、写真撮影に訪れる様です。
また、真冬の厳しさがないと地では留鳥となり、いつでも見ることができる様です。
一方、ツグミは、秋に渡ってきて春には飛んでいく渡り鳥の様でした。
以前は、国内で「かすみ網による乱獲」が横行し、「焼き鳥といえばツグミ」というツグミにとっての受難の時代があったそうですが、今はそれも禁止になり、密漁などはあるものの、乱獲で激減することはなくなったそうです。
どちらも、野鳥を呼び寄せる餌台には、餌を求めて飛んでくる様です。
人間の生活に大変近い鳥たちでした。