ヒヨドリという野鳥は、賢い鳥で、雛を保護した場合、その雛は、人に懐きやすいといわれています。
平安時代、貴族の間では、ヒヨドリを飼うことが流行となった時期もあったぐらいです。
ヒヨドリにはメジロやスズメといった他の鳥を追い回す習性があるようです。
その目的とは何なんでしょうか?
ヒヨドリは無駄なエネルギーは使わない
それは、できるだけ長い間、餌台にある餌を他の鳥たちに奪われないように独占するためなのです。
ですから、他の鳥を追い詰めて、傷つけるといったことはしないと思われます。
ヒヨドリに追われたメジロなどは、さっさと素早く逃げ去ります。
ヒヨドリにとって、逃げる相手を必要以上に追いかけることは、エネルギーの無駄になりますのでそういったことはしないようにできています。
ヒヨドリの持つ習性
ヒヨドリのそんな性格は、神経質というものでもありません。
ヒヨドリの持つ、いわゆる習性なんですね。
従って、他の鳥を執拗に追い回したり、エネルギーのロスになるようなことは制止する、といった具合に、かなり賢い鳥だといえます。
このようなことは、ヒヨドリの習性であり、このような習性ゆえに病気になったり、元気がなくなるということはありません。
ヒヨドリより強いムクドリ
このように餌台の餌を独り占めし、かなり強欲な鳥、強い鳥のように見えますが、実際のところは、ムクドリのほうがより強力です。
ムクドリが近づくと、ヒヨドリも餌台から逃げ出します。
群れで行動し、集団性が強いムクドリは、非常にパワフルで、ヒヨドリをも威嚇し、退散させます。
まとめ
ヒヨドリは雑食性の野鳥ですので、菜っ葉などについている虫を食べてくれます。
畑仕事などで野菜を栽培している方には有難い益鳥といえます。
ヒヨドリのおかげで、野菜などについている害虫は数が減ってきていると思われます。
また、ヒヨドリは、育児中、警戒心が強くなるのが特徴です。
そのようなときは、そのまま放っておいたほうがよいでしょう。
雛が無事に巣立ちするまで、見守ってあげましょう。
ヒヨドリの雛は巣立ちが早いですのでしばらく様子を見るようにしたらいいと思います。