人家の庭先に訪れる小鳥はスズメだけではなく、他にもいろんな鳥が遊びに来ます。
今回は、その中でもスズメよりも大きな鳥の違いについて紹介していきたいと思います。
多くの人々が鳥の名前を知っていても、どんな特徴があるのか知らない鳥を取り上げています。
ヒヨドリとムクドリの違いは?住処や食性は?鳴き声は?
美しい鳴き声を聞かせてくれる鳥たちですが、いったいどんな暮らしをしているのでしょうか?
また、ヒヨドリとムクドリの鳴き声に違いは見られるのでしょうか?
ヒヨドリとムクドリの住処と食性について
ヒヨドリが暮らすのは、草木の茂った環境で、地方だけではなく都会においても見られます。
木の枝に小さめの巣を植物の繊維などを使って巣を作り、子どもを育てていきます。
行動パターンは、主に樹上にあるため地上へ降りてくる姿はほとんど見かけることはありません。
雑食性ですが、繁殖期と非繁殖期によって食べ物に変化が見られます。
繁殖期は果実や花の蜜、昆虫なども捕えますが、非繁殖期にはセンダン、柿などの実を食べることが多いです。
一方、ムクドリがねぐらとするのは、人家の軒先などに巣作りを行い、夫婦そろって育児に励みます。
都会では開発によって追われたムクドリが街路樹に営巣することも珍しくありません。
育児の時期が終われば、その範囲は10㎞以上にもおよび冬になると数万羽の群れを成すことも珍しくはありません。
食性は、雑食性で植物の種や果実、虫の幼虫などが好みです。
地面を歩いて虫などを見つけたり、柿などの実をついばんだりする姿も観察されます。
椋木の実をよく食べるために、その名の由来となったという逸話も残っています。
ヒヨドリとムクドリの鳴き声について
ヒヨドリの名前は、そのさえずりに由来していると言われています。
繁殖期を迎えたオスは、「ヒーヨ、ヒーヨ」とさえずりメスにアピールします。
この他に地鳴きと呼ばれる「ピーピーピッ」や「ピッピッピッ」という鳴き声を聞くこともできます。
ムクドリのさえずりは一つの節回しではなく、いろんなものが合わさっています。
「ギャーギャー、キュルキュル、クチュクチュクチュ」などのように聞こえます。
地鳴きは、「リャー リャー」とか「キュリリッ」といった声をあげます。
まとめ
ヒヨドリもムクドリも自然環境の中だけではなく、都会において営巣することがあります。
巣作りに違いは見れるものの、食べ物の好みについては、それほど違いは見られません。
鳴き声は、どちらも明確な違いをしっかりと感じることができます。